農力検定のいままで&これからUSTREAM出演
eco japan cup.TVに出演させて頂きました!
*司会・コメンテーター: 崎田裕子(eco japan cup実行副委員長)
*受賞者 ゲスト: 西村 豊(都市生活者の農力向上委員会代表理事)
「2010年 環境ニューディール政策提言 グリーンニューディール準優秀提言」
>資料:http://data.blog-headline.jp/pdf/120803ecocup_nouken.pdf
>USTREAM:http://www.ustream.tv/recorded/24436042
投稿者 xbheadjp : 13:46
農力検定がecojyapan cop2010で入賞!
「都市生活者のための農力検定」実技講習実施団体助成事業がecojyapan cop2010のポリシー部門でグリーンニュディール準優秀提言として表彰され、12月11日に東京ビッグサイトの展示ブースでプレゼンテーションをさせて頂きました。
□プレゼンテーション
□プレゼンテーション資料:「都市生活者のための農力検定」創設事業」
http://bit.ly/eiMpCI
*政策の目的
農業に憧れる老若男女が増え、実際に市民農園、農家民宿、援農バイト、ボランティアなどで農作業をする人も多い。しかし単発的な体験作業やイベント参加では農作業の知識は身につかない。そこで農作知識を体系的かつ効率的に習得する「都市生活者のための農力検定」を創設し、各地の市民農園、体験農場、農家民宿、などと協働で普及を目指す。その際、農力検定実施希望団体に講習や実技指導の助成も行うことで、モチベーションを高めてスムースな展開を図る。
□パネラーの方々のコメント
=展示ブース=
投稿者 xbheadjp : 14:44
農力検定の目的と特長
*農力検定の目的
今、農業に憧れる老若男女が増えています。それは「つながり」や「きづな」が希薄になった都会生活や、勝ち続けなければ負け組のレッテルを貼られる競争社会の反動なのかもしれません。雑誌やテレビ番組でも多くの特集が組まれているほか、実際に市民農園や農家民宿、援農バイトやボランティアで農作業をする人も増えているようです。
しかし単発的な体験作業やレジャー感覚の収穫イベントに参加しただけでは、農作業の知識は身につきません。そこで持続可能な生活を考える会では「農力向上委員会」を立ち上げ、農的知識を体系的かつ効率的に習得して頂くことを目的に「都市生活者のための農力検定」を創設しました。
*農力の重要性
百獣の王ライオンは、親から狩の仕方を学びます。単細胞生物のアメーバに至っては、誰に教わることなく餌を捕食します。しかし万物の霊長であり、食物連鎖の頂点に君臨しているはずの我々の多くは、「自分で自然界から食物を採取して食べる」という生物としてごく当たり前のはずの術を知りません。
よくよく考えればそれは、ネイティブの外国人と気兼ねなく話す英会話力より、次々と世に出る最新のツールを難なく使いこなすITセンスより、よほど大事な基礎的能力なのではないでしょうか。
*農力は「No!力」
数年前に生活保護が受けられなかった失業者が、「おにぎり食べたい」という遺言を残して餓死していたという事件がありました。極端な例かも知れませんが、あなたも似た境遇ではありませんか?「とても社会に貢献しているとは思えない仕事に、日々追われている」「あまり人道的とは思えない指示を受けても、首にはなりたくないので逆らえない」
そう、すべてを金で解決する社会で、すべてを金で解決する生活に染まってしまうと、いつの間にかお金に縛られて、人間としての当たり前の判断さえできなくなるのです。もしあなたがそんな閉塞感に苛まれていたら、ますは自給力を高めましょう。農力は「No!力」。それが、人間性を取り戻す第一歩なのです。
*農力の幅と奥行き
そうはいっても、「農家が百人集まったら、百通りのやり方がある」といわれるのが農作業のノウハウです。とても一筋縄ではいきません。そこで農力向上委員会では、ベースとなる級ごとの資格要件だけを整え、細かい認定基準や合否判断は主催者団体にお任せするオーナーシップ検定制度を採用しています。
ですので同じ農力検定3級でも認定団体によって内容に多少のばらつきも出ますが、逆の捉え方をすればそれが個性であり、自分の方向性に合った農法を探し選ぶことのできる、幅の広さや奥の深さでもあるのです。
投稿者 xbheadjp : 17:59
農力検定のミッションと背景
*ミッション
ともすれば土にも触れず全てはお金で解決できると勘違いしている都市生活者に、自然の営みの環から食物を分け頂くことの大切さを「農力」として意味づけ、「検定制度」としてその価値を高めていく事業を新たな教育産業として創設し、食料自給率の向上や地方の雇用創出、ひいては農山村の再生で経済成長に頼らない最小不幸社会の実現を目指します。
*背景
=農業の現状=
日本の農業は農家の高齢化、次世代の担い手不足、耕作放棄地の拡大、鳥獣被害の増加など危機的状況に瀕しています。そんな中で若者を就農させようという動きも広がっていますが、外国産農産物との価格競争や市場での価格決定権の喪失、猫の目農政の影響などで、とても明るく希望に満ちた産業とはいえません。そもそもグローバル化した市場を相手にして、家族単位で営まれる小規模農業では勝ち目はないので、農業の再生には従来にはない発想の転換が不可欠です。
=失業者の現状=
リーマンショックのダメージも癒え、景気は根強い外需に支えられて持ち直しつつあるといわれますが、業績が良いのは一部の輸出関連企業だけで、日本の労働環境は低迷を続けています。行政は雇用調整助成金での底支えや手厚い職業訓練の実施でこの窮地を乗り切ろうとしているようですが、そもそも需給ギャップが35兆円もある現状では、労働者が職にあぶれるのは自明の理なのです。セーフティ・ネットの充実を訴える活動も盛んで、ホームレスに生活保護を受けさせ、住処を斡旋する動きもありますが、働けるのに働けない若者達をどれだけ税金で保障し続ければいいのか、生理的に納得できない面も残ります。今こそ「授人以魚 不如授人以漁」の考え方を取り入れるべきなのでしょう。
=自給率の現状=
人類の欲望が地球の許容範囲を超えてエネルギーや水、食糧の需給が逼迫したとき、そして外貨を稼がなければ、生存に係わる資源をも調達できない日本の国際競争力が地に落ちたとき、我々にはどんな災難が降り掛かるのでしょうか。単純に考えて石油の需給が逼迫し、価格が高騰して物流コストが合わなくなれば、輸送船も航空便も機能しなくなり、輸入食料の安定供給は厳しくなります。挙句に石油由来の化学肥料も無くなれば、トラクターばかりか軽トラさえも動かないのです。江戸時代の農業に戻りたくとも、田畑を耕す牛馬もいなければ、堆肥を供給する里山も失っています。最悪の事態を避けるためには、何をすべきでしょうか。まずはなにより農山漁村の地域再生と東京一極集中の緩和が、日本が抱える最重点課題に違いありません。
投稿者 xbheadjp : 17:46