Satish Kumar(サティシュ・クマール) 2009講演会
"つながりを取りもどすために「土」と「心」が創る「持続可能な社会」"実行委員としてSatish Kumar(サティシュ・クマール)2009講演会のお手伝いをしたので、当日の模様を報告させて頂きます。
*主催:NPO法人 懐かしい未来
*日時:2009年11月18日(水)午後2時〜6時
*場所:聖心女子大学宮代ホール(東京広尾)
*参加費:2000円(前売り・事前予約)2500円(当日)
*公式サイト:懐かしい未来ネットワーク>Satish Kumar 2009講演会
>http://afutures.net/event/091118.html
サティシュ・クマールさんは、1936年インド生まれで、今年73歳。9歳の時にジャイナ教の僧侶になり、修行を重ねますが18歳でガンジーの思想に触れ、還俗。核廃絶を訴えるために無銭・徒歩旅行で世界をまわり、核保有国の国家元首に平和のお茶をプレゼントし、平和思想家としてその名を世界に知られるようになりました。
その後イギリスに移り住み、エコロジーとスピリチュアルの融合を目指す雑誌『リサージェンス』の編集長をつとめるととともに、ホリスティックな教育の場として、シューマッハー・カレッジを創設、現在もオルタナティブな思想の拠点として、世界各国からの学生・研究者を集めています。
「土と心と社会」。サティシュさんが生涯をかけて追求した思想は、この言葉に集約されます。土に触れ、自然とのつながりを取りもどすことで、精神が耕され、その精神が社会を変えていく。心のあり方を変えない限り、社会システムだけを変えることはできませんし、精神=スピリチュアルだけの追求は自己満足だけを生み出します。
最新刊の『精神のコンパス』(邦訳は近刊)で、サティシュさんは日々の生活からコミュニケーション、食と農、エコロジー活動、ビジネスに至るまで、あらゆるステージで応用できる「指針」を明らかにした上で、分離・分断から統合へ、競合から共生へ、孤立から連帯への道筋を明るく照らしてくれています。
持続可能な社会への鼓動が大きく膨らみ始めたいま、私たちに必要な「ちから」。それは、さらにすそ野を広げ人々を動かしていくコミュニケーション「ちから」。これまでのリーダーシップの枠を突き破り、愛と非暴力の行動による社会変革を牽引する「ちから」、さまざまな運動をネットワークしていく繋げる「ちから」、そしてそれらを可能にする、私たちの心の中奥深くに眠りながら目覚めを待っている精神のエナジー。
講演では、こんな内容のお話しをして頂きました。
*講演収録ブックレット:
『つながりを取りもどすために「土」と「心」が創る「持続可能な社会」』
(NPO法人懐かしい未来 編集・発行 頒布価格800円)
NPO法人懐かしい未来が主催、共催した東京と葉山の講演会の模様を完全採録したものです。
サトヴィック、ラジャシック、タマシックという3つの指針をもとに、衣食住から子育てまで、個人の生活を変えていくことから社会の変革は始まると説く「精神のコンパス」(葉山での講演)。孤立・分断から共生・協働に至るには何が必要かを説く「つながりを取りもどすために」(東京での公演)。問題をホリスティックに捉えるサティシュさんならではの視点で、社会変革への道を力強くり尽くした1冊です。
カテゴリー:スペシャル・イベント | 投稿者 xbheadjp : 2009年11月19日 09:02