脱成長と自由貿易批判@脱成長MTG撮影取材記録
昨年11月に話された小口広太さんに続き、セヴァン来日講演にも登壇された郭洋春先生がレクチャーをされるとのことで、記録班を買って出ました。
経済成長をいまなお追い求める人たちは、TPPに参加して貿易や投資の自由化を進めるべきだと主張しています。自由貿易は資源の効率的な配分によって経済の効率性を高め国際競争力を向上させる、また人口減で国内市場が縮む日本にとって海外市場の確保が必要不可欠であるからだと。本当でしょうか。
私たちは、経済成長の幻想ときっぱり手を切って、脱成長の社会への転換をめざしています。そのためには、ローカルに足場を置いて農業の再生を基礎にモノ・おカネ・仕事が地域内で回るような仕組みの構築が出発点になります。そのことは、TPP参加によるグローバル化推進の流れと真っ向からぶつかります。私たちは、TPP参加が社会にもたらす破壊作用を危惧し、これに反対してきました。
それでは、脱成長をめざすことは、国や地域に閉じこもる閉鎖的な社会をつくるということになるのでしょうか。脱成長の立場に立って、貿易や投資や人の往来のどのような仕組みがありうるのでしょうか。自由貿易の原理に代わるオルタナティブな貿易の原理とは、どのようなものでしょうか。これまで十分に議論されてきたとはいえない難しいテーマにチャレンジしてみたいと思います。
<概要>
*日時:2015年1月11日(日)14:00〜17:00
*場所:ピープルズ・プラン研究所
*テーマ:「脱成長と自由貿易批判――TPPへのオルタナティブ」
*報告:郭洋春さん(立教大学教員〈経済学〉)
*定員:30名
*参加費:500円
<状況>
*前説
*報告
*質疑応答
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