アースデイ東京2016“Be the Shift!”セッションズ撮影記録

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このたび持続可能な生活を考える会/農力向上委員会では、代々木公園で開催されるアースデイ東京2016のオフィシャル・トークステージ責任者として、地球の危機を見据え、ソリューションを示す「Be the Shift ! セッションズ」を企画運営する運びとなりました。

<主旨>
資源枯渇や地球温暖化、そして生物多様性の危機が叫ばれるなかで、世界では今、テロや紛争、軍拡を伴った示威行動や侵犯行為が頻発し、また各国で右傾化の傾向が強まっています。それらが主義主張の違いや国家の覇権争い、人種や宗教の対立と捉えられるのであれば、協議や停戦交渉、仲裁によって和解に至る可能性もあるのでしょう。しかしそれが「成長の限界」を超えた人類による奪い合いの始まりとしたら、平和への願いや話し合いで解決できる課題ではありません。『Be the Shift!セッションズ』では、地球の危機を見据えたうえで、私たち自身が環境破壊の、そして対立激化の元凶となっている「消費文明」から離脱する具体策を探ります。

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<概要>
*期間:2016年4月23日(土)/24日(日)両日とも11:00〜17:00
*場所:アースデイ東京2016(代々木公園けやき並木特設テント)
*主催:アースデイ東京2016Be the Shift ! セッションズ分科会
*内容:パネルトーク&ワークショップ

<プログラム>
*4月23日(土)=地球の危機を見据える日=
私たちが棲む地球の危機について、第一線で活躍する識者を一堂に集め、テーマ別にその現状を見つめます。

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キーノート・プレゼンテーション:谷崎テトラ氏 (11:00~)
一般社団法人ワールドシフト・ネットワーク・ジャパン代表で、2001年、アースデイTOKYOの立ち上げにも関わった谷崎テトラ氏から、「持続可能で平和な社会」へ文明の転換を図る必要性について、レクチャーして頂きます。

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        〜休憩〜        

資源の枯渇が食料危機に直結する (12:15~)
良質で安価に採掘できる化石燃料がピークアウトすること、生活に欠かせない真水が世界的に激減することを踏まえて、農業を捨て食料を輸入に頼ろうとする日本の方向性がどれだけ危ういかを浮き彫りにします。
−案内役:白井和宏氏(市民セクター政策機構)
−大場紀章氏(エネルギーアナリスト)
−吉村和就氏(グローバルウォータージャパン)
−染谷ゆみ氏(TOKYO油田)
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人類の存亡に係る?生物多様性の危機 (13:30~)
生物多様性がなぜ大切かを再確認した上で、日本の森と種子の現状を学び、国際会議ではどのような検討が行われているか、日本の地域ではどのような取り組みが試みられているか、その潜在的な危機を共有します。
−案内役:古沢広祐氏(國學院大學教授)
−伊藤博隆氏(自然環境復元協会)
−荒井紀人氏(CSOピースシード)
−坂田昌子氏(国連生物多様性の10年市民ネットワーク)
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地球温暖化を止められるのは誰だろう (14:45~)
温室効果ガスによる気候変動とその影響の近未来予測を直視し、その対策について国際社会と日本政府の違いを比較した上で、さらに原発による対応の限界と再生可能エネルギー普及の可能性を再確認します。
−案内役:江守正多氏(国立環境研究所)
−山岸尚之氏(WWFジャパン)
−桃井貴子氏(気候ネットワーク)
−竹村英明氏(市民電力連絡会)
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特設セッション:渋谷区長と考える気候変動 (16:00~)
地球温暖化の防止に、日本の市民はどう貢献できるのか。東京屈指の「国際都市」であり、アースデイ東京の開催地でもある渋谷。その区長である長谷部健氏を招いて、あらゆる取り組みの可能性を探ります。
−メインゲスト:長谷部健氏(渋谷区長)
−案内役:清水イアン氏(350.org Japan)
−古野真氏(350.org Japan)
−山岸尚之氏(WWFジャパン)
−ニコラ・ルー氏(仏環境研究家)
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>スナップ集


*4月24日(日)=ソリューションを示す日=
次世代を担う若者世代が、地球の危機を包括的に解決するイノベーションの選択肢を示します。

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金融リスクと地球温暖化:ダイベストメントって何? (11:00~)
世界規模で活動している国際環境 NGOのA SEED JAPANと350.orgが、ファイナンスの観点から、市民ひとり一人が参画できる気候変動対策「ダイベストメント」について、提案します。
−案内役:清水イアン氏(350.org Japan)
−土谷和之氏(A SEED JAPAN)
−夫馬賢治氏(ニューラル)
−古野シン氏(350.org Japan)
−江守正多氏(国立環境研究所)
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        〜休憩〜

特設対談:辻信一氏+特別ゲスト/熊本の西瓜農家緊急支援 (12:15~)
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アグロエコロジー:農と食で暮らしと地域を立て直す (13:30~)
生態系との共生を図る農を中心に、暮らしや社会のあり方を問い直すアグロエコロジーについて、その概略を解説した上で、世界的な潮流とアメリカの都市での実践例、日本での馬耕復活を交えた取り組みを示します。
−案内役:小口広太氏(日本農業経営大学校)
−加藤大吾氏(都留環境フォーラム)
−石原謙治氏(グリーンピース・ジャパン)
−堀口博子氏(エディブル・スクールヤード・ジャパン)
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ギフトエコノミー:サバイバルの経済から愛の経済へ (14:45~)
持続不可能な市場経済の限界を再認識した上で、オルタナティブなシステムである贈与経済の可能性を探るべく、ストックマーケット・無銭旅行・カルマキッチンの実例を紹介します。
−案内役:ソーヤー海氏(共生革命家)
−神澤則生氏(トージバ・ALUMONDE あるもんで)
−LiLi氏/大沼愛氏(無銭旅行)
−竹田真弓氏(ギフト経済ラボ)
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緊急セッション「熊本地震に対して、アースデイ東京来場者ができること」 (16:00~)
−案内役:加藤大吾氏(都留環境フォーラム)
−合田茂広氏(ピースボート災害ボランティアセンター)
−高木萌子氏(日本財団 ドネーション本部)
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>参考:アースデイ東京2016くまもとアクション
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<企画の意図>
1960年代から80年代の日本において、「経済成長」は生活向上に直結する「打ち出の小槌」でした。途上国から原材料を輸入して、安いエネルギーを用いて加工し、欧米に売りつければ、努力した分だけ貿易黒字を得ることができた。当時はトリクルダウンの効果もあって、国全体で物質的な豊かさを享受することができたのです。しかしその神話は、ハッピーエンドでは終わりませんでした。湯水のように使えていた化石燃料や原発はCO2や放射能による災禍を招き、産業は中国を主とする途上国に流出して、しかもそこで生じた酸性雨やPM2.5、そればかりか土地バブルの崩壊までもが、私たちの暮らしを脅かしています。いまやこの社会では、環境を破壊し、弱者に皺寄せし、未来につけを廻すことでしか利益を得ることができない。世界は、成長の限界に直面しているのではないのでしょうか。

たとえば人類がシャーレの中で増殖を続けるアメーバだったとします。個体が少ないうちは、好きなだけ培養寒天を食べ、思いのままに細胞分裂を繰り返して、子孫繁栄を誇ることができたのでしょう。みんなの成長が全体の発展をもたらす、「産めよ増やせよ」が幸福につながる、オールサムな社会という訳です。しかし、神託だったはずの「地に充ちよ」が現実となったとき、シャーレの中はどうなるのでしょうか。成長を望むなら他者を押しのけざるを得ない、「産めよ増やせよ」が不幸を招くゼロサム社会に一変するのです。そう、いま起きていることは、そのパラダイムシフトに他なりません。

ローマクラブのメンバーでもあったアーヴィン・ラズロ博士が、世界的な金融・経済危機と環境問題に対応するため、2009年に提唱したのが「ワールドシフト」です。それは、地球規模で対応すべき諸課題について、個別に検討しても抜本的な解決には至らない。大量破壊兵器による戦争を回避して持続可能な社会へ移行するには、私たちの価値観を、そして今までの文明を転換する必要があると説いています。

今、世界中で体制に抗議する集会やデモ、或いはテロや紛争、或いは軍拡を伴った示威行動や侵犯行為が頻発しています。それらが主義主張の違いや国家の覇権争い、人種や宗教の対立と捉えられるのであれば、協議や停戦交渉、仲裁によって和解する可能性もあるのでしょう。しかしそれが「地に充ちた」あとに起こるべきして起こる、谷崎テトラ氏がいうところの「70億人の奪い合い」だとしたら、それは平和への祈りや戦争回避の話し合いで打開できるものではありません。

だから、Be the Shift!。アースデイ東京2016オフィシャル・トークテントでは、アースネイティブとして諸問題を包括的に捉え、自分ゴトとして取り組むことができる「イノベーションの選択肢」を示します。
 
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>アースデイ東京公式サイト:http://www.earthday-tokyo.org/
 

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カテゴリー:アースデイ東京 | 投稿者 xbheadjp : 2016年03月28日 17:15